<ネタバレ>ずっと前に見たランボーを少しだけ思い出した。
それと前に見 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>ずっと前に見たランボーを少しだけ思い出した。
それと前に見たアンヴィルという映画も思い出す。
内容は非常に男らしい。
観客の男心に共鳴する映画だ。
ドキュメンタリータッチな風味もあり非常にストレートな映画だ。
余分なものが少ないので観る者によく伝わる。
何が男らしいってその真っ直ぐさだ。
自分の夢に命を懸ける姿が非常に感動的。
パッケージではレスラーの顔が見えないようになっていてそれが他の映画とは少し違った趣がある。
その理由がなんとなく分かる。
その理由のひとつをあげるとこの映画の独特な1人称視点。
3人称視点だけど1人称視点に近い撮り方(用語があったけど忘れた)が観客をラムの視点に投影する。
観客の視点がラムの視点と非常に近いところにある場面が多い。
よってラムの顔が見えない時、ラムは観客の自己である。
もう一つの理由はネタバレなのでいえない。
一人の人間を描いたヒューマンな映画で、夢と現実を見事に描く。
ファンの栄光の中にいながら、しかし時代の栄光から遠ざかった男の孤独と現実が切実だけど惹かれる。
(吹き替えで観ましたが)ラムは人間的にも親しみがもてるキャラクターだ。
ファンも友人も多くみんなから親しまれたがしかし孤独だった。
飲み屋の姉さんとの関係、ファンや同僚からの尊敬のまなざし、、、しかし彼と等身大の友人はあまりいなかったのかもしれない。
娘と歩いた時に荒涼とした風景が何ともいえず美しい。
ファンを愛し家族といったヒーローの末路はあまりに感動的だった。
観客にファイトと感動を与えてくれるこの映画は非常に素晴らしいと思う。
これはDVD買うと思う。歳とっても楽しめると思うし。