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<ネタバレ>開始数秒でゴシックロマンの雰囲気に包まれる神秘の少女ファンタジー映画です。
“少年のファンタジー”と比べ
“少女のファンタジー”はダークでグロく不条理なシュールな雰囲気に包まれます。
この狼の血族もシュールでグロイです。
そのグロさといったら、スプラッタホラーを連想します。
またファンタジーの中に凄く生々しい表現があるので、
昔の童話にある本来の残酷さやエロスは独自の解釈で映画の中に蘇ってます。
様々な寓意が見られ、それがまた奇妙でした。
映像はいかにも昔のファンタジー映画といった感じがして神秘的です。
赤頭巾ちゃんのお父さんの役はなかなか好きな俳優だった。
首がミルクに落ちるシーンは素晴らしいです。
ただ、落ちた首が蝋といえば仕方ないのですが、
ミルクをはじく質感があまり心地よくないです。
狼は狼でとても官能的でロマンチックな感じもします。
少女はとても可憐です。それと毒々しいファンタジーがとても幻想的に感じる不思議な映画でした。最後はファンタジーの持つ毒性を描いているようで恐ろしいです。
よく分からない感じでしたが、なかなか色濃い作品ですね。
夢から覚めない感じがなんとも恐ろしいです。