<ネタバレ>ごめんなさい普通に楽しめちゃいました^^原作を読んで、決して .. >(続きを読む)[良:5票]
<ネタバレ>ごめんなさい普通に楽しめちゃいました^^原作を読んで、決して和製「逃亡者」ではない、とわかっていたからかもしれません。 原作でも何度も繰り返される「もう、詰んでる」という台詞……。そう、実際にもし巨大な陰謀に巻き込まれたら、一般人は勝てない。間違ってもその陰謀を暴くことなんて出来ない。要するにこの作品は、負けが決まっている勝負に叩き込まれて、それでもまだ、もっともマシな負け方を目指してあがく男の物語なのです。その中で、過去の人のつながり……学生時代の友人、恋人や職場の仲間、そして家族の「信頼」が主人公を助ける。そこが僕にとって、この映画の何よりの肝。 だから、ストーリーのさまざまな不自然さ(森田の不合理な役回り、完全にご都合主義のキルオ、オンボロ放置自動車がバッテリー交換と給油だけで自在に動きだす不自然さetc)は瑣末な問題としてあまり気になりませんでした。 そしてだからこそラストシークエンスで、見事逃げ切った主人公の、助けてくれた人々に対する彼なりの粋な「お礼」と、かつての恋人からもらった最大級の賞賛に「よかったな」とホロリとさせられたのです。[良:5票]