<ネタバレ>やたらリアルに感じられる。暗殺の仕方。チーム編成までの流れ。 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>やたらリアルに感じられる。暗殺の仕方。チーム編成までの流れ。殺人者としての苦悩と恐怖。そして表面的に凶悪さの感じられないテロリスト。テロリストの情報を教えてくれる人間が相手にも自分たちのことを流しているとぽつりと告白するシーンはなにげないがとても好きだ。しっかり相手の目を見たまま告白しているところに意志が感じられ、善も悪もないといっているように見えた。かといって過剰演出で露悪的なわけでもなく、ほんとうにさりげないシーンだ。情報屋であるイタリア人(違うかもしれない)のゴッドファーザーみたいなおじいちゃんたちも、主人公とは別の形で家族と殺人を共存していて、興味深い。ミュンヘンの歴史的背景はほとんど知識がないが、おそらく、どこででも起こっている普遍的問題なのだろう。血の歴史は変わらない。
平和ボケしてるからかもしれないが、心にズシンときた一作。長いけど何度でも見たい