<ネタバレ> 現場での台本変更というのは現実でもよくあることらしいが、こ .. >(続きを読む)
<ネタバレ> 現場での台本変更というのは現実でもよくあることらしいが、この映画ではむしろ現実感を喪失して不出来なファンタジーとなっている。
千本のっこの言うことが絶対という世界なら、立場や役職によるヒエラルキーもまた絶対のはず。
そこにおいて、例えばPAの一言「シカゴだろ!」で設定を変更してしまうなど、話の根幹となる力関係を他方で曖昧にしてしまうため、自ずと説得力が落ちてしまう。
また、台本の変更に次ぐ変更の辻褄をどう合わせるかという問題に大して右往左往する関係者を描こうとしているのだが、その解決方法が現実的ではないため、劇中劇の前に地のドラマに違和感を感じてしまう。
途中まであれほど時間管理にシビアな会話をしておきながら、放送時間はどうやら途中で一同の頭から飛んでしまったようだった。
それでもこの点数なのは、人間の書き分けがウマいこと、全体として飽きずに見られること。