とても悲しい物語。誰かを一方的に断罪するような過剰な説明を排 .. >(続きを読む)
とても悲しい物語。誰かを一方的に断罪するような過剰な説明を排除し、映像の積み重ねと登場人物達(子供達)の実際の成長・変化と役柄上の成長・変化を重ね合わせるというドキュメンタリー的な手法で確実に観る者の心に何かを与えてくれる。何かというのは人それぞれであり、映画とはそういうものだと思う。言葉で伝えられるような一言ではなく、観た者の心に残り続け、ことあるごとにそれを思い出し、人生を変える一つの要素になってくれるような映画。成長の早い子供達を描いているという点でこの作品は製作者の当初の狙い以上のデキになっている筈で、そういう意味で言えば、この作品は映画の神が降りた作品の一つ。子供虐待映画というジャンルがもしもあるとすれば、この作品はこれからずっと比較対象となって思い出される映画だと思う。