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ピカソが身近に感じられるという点だけでも、あまりに貴重な作品。
しかも、ピカソ自身が「ひどい、失敗だ」ともらしたりと、人間らしい一面をのぞかせたりするのが面白い。
もう少しピカソのおしゃべりを聞きたかった気もするが、ピカソがどのように画を創り上げていくかが徹底的に描かれていて、それはそれで良かったように思う。
それにしても、ピカソの背景の描き方が鮮烈に印象に残った!
さらりと簡潔に背景画を挿入したりするのだが、これが実にシンプルでいて、何を現しているかが分かってしまうところが凄い。
裸で去るラストのピカソはカッコよすぎた。
ところで、終始、裸なのはピカソのこだわりなのだろうか。
裸で描くと、何が変わるのだろうか?
私にはその“秘密”が最後まで分からなかった。