<ネタバレ>市川雷蔵がコミカルな商人を演じた時代劇。
クールな役が .. >(続きを読む)
<ネタバレ>市川雷蔵がコミカルな商人を演じた時代劇。
クールな役がピタリとはまる雷蔵だが、コミカルな役を演じても、十分に演じきれている。
それがまず凄い。
雷蔵が演じる男の人生観は、女を喜ばせること。
その為には、親の財産も食いつぶすし、お役人にも逆らう。
時には、命の危険もいとわない。
終始一貫とした姿勢は素晴らしいが、どうにも現実離れしていて、どう入っていっていいものか最後まで戸惑った。
最後は船で旅立ち、終了。
終わらせ方としては、かなり卑怯かな。
だって、女の為に権力にも逆らって男意気を発揮したんだから、その顛末が一体どうなるのか知りたかったし。
綺麗ごとで済まされるのか、それとも処刑されるのか。
だって、誰だって女の為に好き勝手やりたいわけで、でもそれをやったら下手したら、一生刑務所なわけで。
理想を好き勝手に追究すると、最後はどうなるのか?
意外とうまく生き抜けるもんなのか?
この作品なりの解釈を知りたかった。
若尾文子が二番手クレジットなのに、最後にちょっとしか出なかったのが不満。
もっともっと、あのふくらはぎの美脚をさらけ出してほしかったのに。