<ネタバレ>いかにも幸せそうな家族を演出する父親。
それに嫌気がさして .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>いかにも幸せそうな家族を演出する父親。
それに嫌気がさして家出をし、商売として他人の家族を演ずる長女と次女。
結局、どちらも演じているわけだから、観ているうちに頭が混乱してくる。
っていうか、“演じている”と言っても、所詮は現実社会での出来事なわけだから、そう深刻に考えなくたって良い。
深刻に考える必要のないことを、本作は2時間半以上もかけてじっくり描く。
だからテーマとしては、特に興味を持てなかったが、話の展開がスリリングで、しかも刺激的なシーンが多いから、飽きさせない。
サスペンスとして観れば、満足に楽しめる力作。
だけど、何かを問題提起しているかと言えば、案外そんなでもなく、薄っぺらい印象はぬぐえない。
長女の吹石一恵が気色悪くて個人的に苦手だけに、次女の吉高由里子の存在が救いになった。
吉高由里子は、生意気な感じがハナにつくが、制服も似合っているし、腕はスベスベだし、何だかんだ言って好きになってしまった(笑)。
ラストの解釈はとても難しい。
結局、最初は地味な存在だった次女が、みんなを戒めて旅立っていくわけだが、そのほかの3人は、一体、最後にどこに辿り着いたのか。
なんか判然とせず、すっきりしないラストだった。[良:1票]