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<ネタバレ>冒頭のバンコクを評した言葉「バンコックは猥雑で、堕落した街」というのが印象的。
猥雑は合ってるけど、堕落っていうのはなぁ・・・なんだか痛いところを突かれた感じだが、否定はできない。
だけど、バンコクは楽園です、男の。
それは間違いない。
さて、そんなアジアの魅惑都市、バンコクを舞台にした、アメリカ人ニコラス・ケイジが繰り広げる、ハードボイルド・アクション。
パン兄弟がアメリカに進出したことも含め、バンコクの街とニコラス・ケイジとの不協和音が、また面白い。
つっこみどころは何か所もあるけど、敢えて割愛。
魅力的なシーンを一つ。
それは、耳の聞こえない女性と知り合い、散歩中に襲われるシーン。
耳が聞こえないので、すぐ後ろで起こっている銃撃に気付かないが、血が女性に飛んできて、初めて気付くというシーン。
ここはお気に入り。
ヒットマンの引き際を描いた内容だが、それだけに切ない。
ヒットマンだって、引退して、普通の暮らしをしていけばいいのにと思うが、それは映画的に許されない、か。
バンコクを訪れた時に、旅先で生まれる確かな恋心。
ここがうまく描かれている。
ヒットマンとしては一流だが、清楚な女性と辛い食べ物には弱いという設定が、また味があって、とても良い。
まあ、いくらヒットマンとして一流でも、M字ハゲだと、ああも簡単に綺麗なお姉さんと懇意にはなれないけどな。
この映画を観て、またバンコクに行きたくなった。