<ネタバレ>序盤でサスペンスなカーアクションを見せられて、これが結構面白 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>序盤でサスペンスなカーアクションを見せられて、これが結構面白いもんだから、その後の展開に期待をすると、急にテンポが落ち着いちゃって、なんだかラブロマンスものにシフト。
そうかと思えば、ギャング・マフィアものに移行し、暴力描写。
最後はラブロマンスに戻り・・・
と、内容はてんこ盛りながら、構成の仕方に疑問を感じる。
様々な要素が同時進行的ではなく、時間帯によって、映画としてのジャンルが変化していくような構成。
どこに興味をしぼればいいのかが分かりづらく、魅力を堪能しにくい構成になってしまっている。
冒頭の車による逃亡劇が楽しいだけに、余計にその後のスピードダウンが気になってしまう。
ヒロインも魅力的だし、何より音楽がいいだけに、このアンバランスな進行具合に不満が残る。
終盤は怒涛のごとく殺し合い。
北野映画の、失敗作的なヤクザ映画を観た様な気分にさせられた。
主人公がやたらに強い根拠が不明だし、強いにしても、相手方が都合よくやられ過ぎだ。
最後はおそらくヒロインの元にたどり着けない“ドライヴ”なのだが、この“死のドライヴ”で締めくくったのは秀逸。
序盤とラストのシーンだけが優れた、極めて脚本構成のよろしくない、バイオレンス・ラブロマンス・ギャング・カーアクション映画。