<ネタバレ>現存するフィルムは再編集された短縮版で47分のものであり、元 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>現存するフィルムは再編集された短縮版で47分のものであり、元々は118分あったらしい。
日活多摩川撮影所における火事により、戦前の日活映画のフィルムが消失したが、その中にこの「人生劇場」のフィルムも含まれていたとの事。
その火事で戦前の山中貞雄や伊藤大輔、そして溝口健二らの作品も消失してしまったらしい。
大変、残念な話である。
さて本作だが短縮版とはいえ、いわゆる「フィルムの断片」とは異なり、ストーリー自体は理解することができる。
没落したヤクザの行く末やそこに生まれ育った男の人生を描いている。
ところで主人公は青成瓢吉という名前だが、弱々しい男に対する蔑称である「青成瓢箪」というのは、この作品が由来なのだろうか。
→調べたら「末成りの瓢箪(うらなりのひょうたん)」と混同していたようだ、お恥ずかしい。