岩井俊二監督の作品は、好きなものもあるが、どうも肌に合わない .. >(続きを読む)
岩井俊二監督の作品は、好きなものもあるが、どうも肌に合わないものがほとんどらしい。
そんな中で、この作品を鑑賞した理由は、“リリイ・シュシュ”という音楽ユニットと、ちょっとした因果があったからである。
リリイ・シュシュは、小林武史がプロデュースしたグループ。
知人がそれに少し関与していて、世に売り出す前に存在を知っていたグループだった。
ちなみに、プロモーションCDも持っていた。
商業的な趣きがプンプンと臭う映画であり、儲けるためにつくった映画を楽しむというのは、やはり私には全くもって無理な話で、しかも、リリイ・シュシュの音楽に共感できなかった私としては、なおのこと辛い。
ただ、岩井俊二の役者の卵を発掘する能力は認めざるを得ない。
蒼井優と市原隼人を発掘したが、現在の活躍をみるにつけ、強くそう思う。
さて、本作で“エーテル”という単語が連発されるが、『20世紀ノスタルジア』を思い起こしてしまうのは私だけだろうか?
広末涼子と一緒に出ていたあの野郎の、「エーテル体♪エーテル体♪」という気色の悪いフレーズが頭をよぎってしまった。