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<ネタバレ>「異色時代劇」というフレコミがあったが、まさしく「異色」以外のナニモノでもなかった。
そもそも、始まりからして奇妙。
一人の汚い身なりのお侍が、でっかい屋敷の玄関先で切腹をしたいと押しかけてくるシーンから始まる。
これから何かすごいことが始まるぞ~っていうのが、このシーンの異常な緊迫感から感じ取ることができる。
前半は特に秀逸で、ぐんぐんと物語りにひきこまれてしまった。
モノクロもいい効果を生んでいる。
空気が引き締まって見えるのだ。
中盤辺りは少し中だるみ感があったり、仲代達矢と丹波哲郎の決闘シーンは少しリアリズムを欠く演出がなされていたりと、全体的にみれば今一歩の感は否めない。
しかし、先が全くよめない素晴らしい脚本と、画面にみなぎる緊張感は素晴らしいの一言だ。
チャンバラ(殺陣)部分がイマイチで、それ以外の部分が素晴らしい、まさしく「異色」な時代劇。
それにしてもこの作品の丹波哲郎、かっこいいな~。