<ネタバレ>チェン・カイコーらしい、毒っ気たっぷりの悲劇。
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<ネタバレ>チェン・カイコーらしい、毒っ気たっぷりの悲劇。
観終えた後の気色の悪い余韻は、何とも表現できないものがある。
特にラストシーンの怖さ。
完全にその辺のホラー映画の怖さを超越している。
コン・リーを乗せた車椅子が音をたてて迫り来る・・・
あー、マジで怖かった。
戦慄のラストシーン。
レスリー・チャンとコン・リーの熱のこもった演技も見所。
クリストファー・ドイルの撮った、少し曇り気味で寓話的な味わいを持つ映像も見所。
チェン・カイコーが演出した、毒キノコ的味わいのある悲劇も見所。
こういった見所満載の中で、最大のマイナスポイントは、その余韻の悪さ。
とにかく後味が悪い。
コン・リーの側近の毒キノコ頭の様に、気色が悪い。
この後味の悪さは、まさに毒キノコ。
いや、、毒キノコは食べたことはないが。
この作品、何気に『さらば、わが愛/覇王別姫』に匹敵するパワーを持っている。
チェン・カイコーの代表作として、個人的には挙げたい作品。