<ネタバレ>1940年代から60年代を舞台に、中国のある家族の一代記を描 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>1940年代から60年代を舞台に、中国のある家族の一代記を描いた作品。
博打で屋敷を手放し、戦争では死の淵を彷徨い、二人の子供は死んでしまう。
それでもなお人間は生き続けなければならない。
人間は弱くもあるが、時間を経るにつれ、辛い出来事を乗り越え逞しくまた生きていく。
その躍動感に満ちた人生を『活きる』と題し、描いて終わるのだが、どうも単調だし、尺も長いのがひっかかる。
チャン・イーモウはこの手の人情劇を撮らせると抜群に良い味を出せる監督だが、本作は変にスケールを大きくしてしまったせいで、初期の作品群に感じられた素朴な味わいが消えてしまっているように感じた。
後のワイヤーアクション大作で、それまでのファンを置き去りにしたチャン・イーモウが、その片鱗を見せた作品だと感じる。