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<ネタバレ>九州は宮崎から北海道は中標津までの電車旅を描きつつ、北海道に移り住み、生活を立てていくまでを描いたドラマ。
倍賞千恵子が若く美しく、そして儚げで存在感を発揮。
その他、『男はつらいよ』シリーズの常連俳優たちもこぞってチョイ役で出演するなど、見所は沢山ある。
笠智衆が最後で亡くなってしまうのが何とも辛いし、子供も一人途中で亡くなっているわけで、ちょっと都合良く人を殺し過ぎかな?との不満も残る。
ただし、旅の旅情を伝え、生きることの苦しみや喜びを描ききった山田洋次監督の力量には脱帽。
ほんとにうまい監督さんだ。
個人的には、黒澤明より山田洋次の方が偉大であると改めて感じた。
こういう佳作を数多く作り続けてきた山田洋次監督の功績は賞賛に値する。