<ネタバレ>ジャン・ピエール・レオ扮する主人公は、監督であるフランソワ・ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>ジャン・ピエール・レオ扮する主人公は、監督であるフランソワ・トリュフォーの分身であり、監督の自伝的作品である。
『大人は判ってくれない』『アントワーヌとコレット』に続く“自伝シリーズ”の三作目でもある。
相変わらずダメダメな主人公。
だけど、『大人は判ってくれない』の時の少年時代よりもかなりたくましくなってはいる。
まあ、大人になったわけだから当たり前だけど。
軍隊に志願して入隊するも、すぐに除隊。
その後、知り合いの紹介でホテルの宿直の仕事に就くが問題を起こして即クビ。
そして辿り着いたのが「探偵」の仕事だった。
探偵の仕事も決して順調にはいかず、失敗続き。
しかしそんな主人公にも「友達以上恋人未満」的な女性がいた。
これがなかなか可愛いのだ。
ダメダメな主人公にはもったいないくらいの女のコ。
しかし、主人公はここでもダメダメで、どうにも男女の仲が発展していかない。
デートで女のコの方から手を握られても、なんのきっかけも得られずじまいなのだ。
こんなところが私に似ていて、とても共感をおぼえたりした。
そんな時、主人公は探偵の仕事の一環として、ある会社に従業員として潜伏するよう命ぜられる。
そして、その会社の社長婦人に恋をしてしまうのだ。
主人公に気のあるかわいい女友達がいるというのにだ。
そしてこの社長婦人がとてもエレガントで綺麗なのだ。
私は主人公と同じ様に惚れこんでしまった。
ここでも共感をおぼえた。
この社長婦人役の女優さんを調べてみたところ・・・
デルフィーヌ・セイリグというらしい。
この映画に出演した時は36歳くらい。
こんな30代中盤の女性が身近にいたら確かになぁ。。
っていうか、いいなー主人公・・・
・・・とまあ、とても魅力的なデルフィーヌ・セイリグ。
姿勢も綺麗だし、足がとっても綺麗。
控えめな雰囲気ながら、確かな魅力を放っているのが凄い。
この作品、おはなし自体も十分楽しめるし素晴らしい作品なんだけど、なんといってもこの女優さんの印象の方が強く残っている。
皆さんも、「映画の中身より女優(俳優)」っていうお気に入り映画があるんじゃないでしょうか?
私にとってこの作品は、そういう意味でのお気に入り映画となったわけなんです。