コーエン兄弟の映画だから、と期待して観てしまうと物足りなさが .. >(続きを読む)
コーエン兄弟の映画だから、と期待して観てしまうと物足りなさが残る。
だが、とっても愛すべき映画で、個性的過ぎてウザイけど、どことなく憎めないキャラのオンパレードで、平和な香りが漂う。
面白かったのは、十分変人な主人公3人衆に対して、ボーリング場でいつも喧嘩を売ってくる男。
変人たちでさえ、ひいてしまうほどの変人ぶり。
まあ、こんな奴は現実には、まず居ないと思うけど。
ストーリーは二の次で、変人たちの競演会といった内容。
とにかく普通の人間が出てこない。
ひたすら変人たちが躍動する。
普通の人が出てこないから、逆にインパクトが失われているというか、変人同士でインパクトを殺し合っているかのようだ。
これは、変人たちの「個性」をぶつけ合う、ベトナム戦争の様なサバイバル映画なのかもしれない。