アンジェイ・ムンク監督の未完の遺作。
アウシュビッツ収容所 .. >(続きを読む)
アンジェイ・ムンク監督の未完の遺作。
アウシュビッツ収容所における、女性看守と女性囚人との個人的関係を深く丁寧に描いている。
女性看守は、女性囚人に対して、基本的には同情の念を持っているが、それをすんなり受け入れない女性囚人に対して、時に辛く当たったりする。
まるで片想いの異性に対する接し方の様だ。
一方的な他人に対する関心は、恋愛感情に限らず、得てしてこうなりがちで、そういった人間関係の機微を感じ取ることができた。
そういう意味で、アンジェイ・ムンクの魂が込められた作品に仕上がっている。
それだけに未完で中途半端な出来具合というのが残念でならない。