<ネタバレ>チャン・チィイーが可愛らしくって綺麗で楽しめます。話の内容も .. >(続きを読む)
<ネタバレ>チャン・チィイーが可愛らしくって綺麗で楽しめます。話の内容もこういう不幸家系ってあるよねぁ・・と妙に納得。監督がカメラマン出身だけあって、カメラワークも美しく叙情的。3代の女性のテーマカラーがグリーン・レッド・ブルーと配慮があって、それがまたチャン・ツィイーに似合うのですよね。
しかし、日本では「自立した女性」というと「独身で経済力がある」「高学歴で子どもを産まない」という図式になるのだが
この映画を観ると「自立した女性」像が日本はずれてるんじゃないか?と思わされる。
「強くなって誰かを守る」という成長をみせることなく、「自分だけが経済的に幸せ」を希求することが「女性の自立」であるという薄っぺらい「戦後の日本型経済フェミニズム」の影響下にある女性はこの映画を観ると耐えられないかもしれない。
3代の女性は、いずれも妊娠・不妊・出産が人生の中心にあり、自己の幸福のみを追求して人生終了という価値観は持ち合わせていないから。
映画を一貫するのは「強く成長して誰かを守る」という本来は「女性の当たり前の成長物語」であり、戦後日本が女性の成長において「自立」「個人の自由」という名の下に軽視・無視してきたこと・そのものだと言える。