<ネタバレ>冒頭、何かを抱え込む覚悟で登場したと思わせぶりのヒロシ。いや .. >(続きを読む)
<ネタバレ>冒頭、何かを抱え込む覚悟で登場したと思わせぶりのヒロシ。いや、誰かをかばおうとしているのだなと買いかぶっていたんです。ところが、とんでもない喰わせモノ。こいつの優柔不断かつ無責任がすべての元凶じゃないですか。こんなノッペリした男のどこが一体いいのか、姉妹して。骨肉の、そしておんな同士の争い。つまるところは、三面記事的な話。しかし。司直側から法廷に入場するシーンから始まる裁判シーン、丹念に証拠と証人の発言から事実をあぶり出していく過程がスリリングで観るモノを離しません(特に裁判長・佐分利信がいい)。そして、人の血が流れるような事件では、多かれ少なかれこのような「無責任」「血の濃さ」があるんだろうなということに思い至りました。殺人事件の8割以上が家族か顔見知りによるもの。世の中、今日もいろんなところでこんなことが起きているんだろうな。であれば、この大上段なタイトル、たった2文字の「事件」も理解できます。