<ネタバレ>黒澤明は、映画の鬼である。
「一番美しく」で国策映画を撮っ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>黒澤明は、映画の鬼である。
「一番美しく」で国策映画を撮った黒澤は、
この作品では一転、日本軍を悪者として、そこから脱出する兵士に感情移入するような映画を創っている。
どうして、こう器用なのか?
それは面白い映画を創りたい!もうただこの一心なのだ。
時代がこれが悪となれば、たちどころに、それを悪として話を創り上げてしまう。
そのプロ根性には、脱帽である。
言っておくが、私は黒澤大好きである。
反骨な骨太な映画こそ、彼の本領発揮であろう。
彼のアイデンティティは、反権力、徹底して逞しく生きる庶民目線なのかもしれない。
それでも地位を確立するまでは、プロに徹する。
見事だと思う。
本作の山口淑子は、戦争中、李香蘭という中国人女優として、人気があった人だ。
戦後、本名の山口淑子として活躍、本作が戦後5本目になる。