<ネタバレ>才能をもっているが、自分を大事にできないために、逃げ回ってい .. >(続きを読む)
<ネタバレ>才能をもっているが、自分を大事にできないために、逃げ回っている男の話。旅の途中、拾う二人の女性のおしゃべりが印象的だ。汚れをまき散らす社会から逃げてるというこのヒッピーたちのおしゃべりが、後になって、ニコルソンが真面目な芸術家一家の実家に帰って、段々と彼の存在のために家族が汚れていく様相の伏線になってる。そこでニコルソンは自分のいるところはどこにもないと狼狽する。(実際はカレンブラックという恋人がそばにいるのに!)最後の男の寂しさをあらわすかのような、どうしようもなさを感じさせる逃避のシーンがニューシネマの魅力なのだが、それにしても哀しすぎる。
無名だがスーザンアンスパッチという女優が好きだ。実家でニコルソンが好意を寄せる女性。彼女の「ランニング」とか「ナッシュビル」とか出演作は少ないものの、いい存在感を出してる女性だ。彼女の存在でとりあえず映画の体をなしてるような感じも受ける。