<ネタバレ>黒澤さんの脚本では、最初から最後まで、機関車のシーンらしい。 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>黒澤さんの脚本では、最初から最後まで、機関車のシーンらしい。
話が進むにつれ、乗っている人が脱獄囚とわかる仕掛けみたいだ。
本作では、刑務所のシーンから始まり、二人の人物にフォーカスを当てる。
これはこれで、面白い。
また、いかにも黒澤さんらしいと思って観ていた、所長と脱獄囚の男と男のバトルも
実は、後から付け加えられたものだという。
う~む、それでは、黒澤映画は、どんなものだったか?
機関車内部の密室劇だったものと思われるが、実現しなかったのは残念だ。
本作も悪くはない。
ちなみにラストの特攻シーンは、BGMのヴィヴァルディのグロリアミサも、
リチャード三世のセリフも黒澤案という。
観たことない黒澤映画の可能性をつみとった時代が憎い。