<ネタバレ>「ベティブルー」再見。
煮え切れぬ青年が、1人の女性の .. >(続きを読む)
<ネタバレ>「ベティブルー」再見。
煮え切れぬ青年が、1人の女性の愛を受け、徐々に愛に生きる男性になっていく。
欲望の愛が、純愛へと昇華していく。
しかし、事件は起きる。
期待した妊娠が陰性だったため、二人は落ち込む。
この時に、この青年の地金が強く出てきてしまう。
女装して、犯罪を犯すのである。
この青年が、ベティに会うまでにどんな人生を送ってきたかが、ほのかに匂いとれる。
そしてベティは自分の目をえぐり、精神に破たんをきたしてしまう。
そして青年は、ベティがボロボロになるのを耐えられず、殺してしまう。
これは確かに二人の純愛の部分だけを描いているので、愛の映画とは言える。
しかし、この青年のベティに会うまでが描かれていないため、観客は「愛のすさまじさ」と
しか見れない演出になっている。
これで本当の愛を描いたことになるのか?
それでもベネックスが傑出した映画監督であることは間違いない。
いい映画だった。