<ネタバレ>アクション派のジェームズ・キャメロン監督がファンタジー路線を .. >(続きを読む)
<ネタバレ>アクション派のジェームズ・キャメロン監督がファンタジー路線を狙ったということで、公開当時はあまりいい評判を聞かなかったような気がする。それもそのはず、劇場公開版は、後半30分くらいがごっそり抜け落ちて、何を言いたいのかよく分からない中途半端な映画になっていたからだ。しかし、この完全版では、核戦争勃発の危機を前に、深海のエイリアンが人類へ警鐘を与えるというメッセージがしっかり描かれている。そのため、バッドとリンジーの自己犠牲の精神にも深い意味が生まれてくる。今観るとCGが陳腐というのは仕方がないが、当時は最先端の技術を駆使していた。また、海底基地や潜水艇などの造形がいちいち格好良く、キャメロン監督のメカへのこだわりを感じさせる。エド・ハリスの存在も大きかった。