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<ネタバレ>バラバラだったエピソードがひとつに収束していくストーリーというのは、ある種の快感があり、成功すれば『パルプ・フィクション』みたいになるのだが、失敗した場合は目も当てられない。本作の場合は、それが必ずしも成功しているとは言いがたい。アイドルのエピソードだけが独立して浮いて見えるし、それ以外のエピソードは繋げ方が強引すぎる。岡田君がオレオレ詐欺で騙した老女が、偶然宮崎あおいの探していた男の片思いの相手であり、その男は岡田君の父親のホームレス仲間で、宮崎あおいはたまたま岡田君の借金問題を担当する弁護士だった…って、そんな偶然あるわけない!個々のエピソードは面白く、泣ける部分もあったが、ストーリーに懲りすぎ墓穴を掘った感じ。あまり肩肘張らずに観れば、それなりに感動できる良作ではある。