悪女映画には不思議とハズレが少ない印象を受けるが、本作のイブ .. >(続きを読む)
悪女映画には不思議とハズレが少ない印象を受けるが、本作のイブリンは、『氷の微笑』や『白いドレスの女』のような知的な悪女ではなく、『ミザリー』や『危険な情事』のような直情型。世の女性にはこういう傾向が少なからずあるのではないかな?イーストウッドも最初は「ちょっと面倒な女に関わってしまったな」くらいの軽い気持ちでいたら、どんどん行動がエスカレートしていき手に負えなくなる。同じイーストウッドの女難映画では、同年の『白い肌の異常な夜』よりも実際に有りそうでリアリティがある。監督第一作としては上出来の部類だろう。音楽フェスや大自然でのラブシーンなどは、イーストウッドが(趣味で)撮りたかったんだろうな。