<ネタバレ>裁判の仕組みなどはほとんど分からないのですが、
非常に忠 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>裁判の仕組みなどはほとんど分からないのですが、
非常に忠実にリアルに作られた作品との事でそういう部分は全く疑わずに見ました。
現実のニュースなどでもよく目にする、痴漢。
基本的に誰でも被害者側の味方となり、警察、検察、裁判でもその形は驚くほどにはっきりとしています。
そしてまた、基本的にはそれで正しいのです。
しかし、あくまで基本的という事。
この映画のテーマであるその犯罪(痴漢)が誤解である場合は別にならなければならないはずです。
冒頭に書かれた言葉が終始頭に残りながら見続けていました。
タイトルからも推測できるように、この映画では結局「有罪」として判決が下ります。
ですが、作品としては(ラストの語りを除けば)あくまで中立に、
本当に痴漢をしたのか、していないのか、どちらとも言える作りになっており、好感がもてました。
そして、キャスト陣も誰一人と言っていいほど合っていたと思います。
映画らしい華のある映画ではありませんが、身近な問題であり、
考えさせられる良くできた素晴らしい映画だと思います。