非常によく出来た映画。黒人差別を題材にする映画は数あれど、黒 .. >(続きを読む)[良:1票]
非常によく出来た映画。黒人差別を題材にする映画は数あれど、黒人メイドに着目したのが素晴らしい。スパイク・リーに代表される、スラムや貧しい黒人に注目するよりは、黒人メイドが白人上流階級の家で働いている点、すなわち完全に分離されてはいない(業務的な会話はするし、白人の子守もする)が、そこには確実に壁があるというところに注目したのが白眉。人間を決してステレオタイプに描かず、人間をよく描いている。この映画で象徴的なのが「トイレ」である。勿論これは見ればわかるが、今までにない視点であり、それがこの原作が売れた理由でもあるだろう。ユーモアに溢れていて、感動的でもある。[良:1票]