<ネタバレ>怒涛の勢いで進むスコセッシの真骨頂。初期の頃と比べて、さらに .. >(続きを読む)
<ネタバレ>怒涛の勢いで進むスコセッシの真骨頂。初期の頃と比べて、さらにテンポが良くなったような気がする。彼の趣味である音楽の使い方と省略の巧みさが素晴らしい。特にラストのレイ・リオッタが薬漬けになって下手を打つところは投げやりになっているのではないかと思わんばかりのテンポ。完全に「後日談」の扱いである。とするとやはり見所はジョー・ペシ演じるトミーが殺されるまでだろう。彼とデ・ニーロのギャング役はやはり迫力がある。ストーリーに独創性はないが、各役者の個性を十分に引き出し、マフィアの多分に寓話的で象徴的な暴力性と実態を描き、満足できる作品になった。