<ネタバレ>DVDで何度か鑑賞していたが、NFCの特集でスクリーンで観る .. >(続きを読む)
<ネタバレ>DVDで何度か鑑賞していたが、NFCの特集でスクリーンで観ることができたが、圧倒的に面白かったなあ。
冒頭からの相模屋の喧騒であり、また、居残った佐平次が「へいへい、何でげしょう」と大活躍する様は、やはり観ていてすっきりする。古典落語の抱腹絶倒のエピソードを早台詞と小気味良いテンポで、多くの人間が駆け回る。
日本でコメディといった類はハリウッドを模したものが多いのだけど、古典落語を映像としてこんなにテンポが良いのだから当時の日本映画としては革新的ではないかな。
殿川=フランキーの技上手をみせた「三枚起請」がお気に入り。
左幸子と南田洋子の二階まで動かすバトルは凄かった。
石原裕次郎扮する高杉晋作とフランキーが対峙する品川沖の場面では、庶民を代弁した名台詞がポンと飛び出す。
ただ、フランキー堺とは別に撮った高杉一派の行動には、(落語のネタでもないことからも)もう少し面白く絡むことを想定していたのだろうか?
やや違和感があったのだけど、マイナスではない。
日活のスタア俳優さんは川島色とは少し違う感じはありますね。