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<ネタバレ>農夫が自力で宇宙に飛び立つという、夢いっぱいの物語ではあるのだけど、上映時間の大半は、主人公が当然予想されるであろう現実的な問題を処理していくのに割かれている。夢を追っていく上で、政府とか家族との衝突を乗り越えていくというのは、この手の映画では定石となっていることなのだろう。けれども、それで映画にリアリティが与えられているかといえば、決してそんなことはない。一観客としては、リアリティなどなくても、自作ロケットの素朴さとか、宇宙服と農場のミスマッチな感じが楽しめれば、それで満足だったんだけどなあ。それだとただのファンタジーになってしまうのか。