<ネタバレ>大筋としては、星新一の短編作品「上流階級」みたいなものだね。 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>大筋としては、星新一の短編作品「上流階級」みたいなものだね。なんか、着物姿の宮沢りえの演技があまりにも淡々と謎の女っぽくしてたから、ああ、本当は大塚寧々は不倫なんかしてないんじゃないの、と読めてしまう。まあ、今ではこの手の話もけっこうありふれた筋書きになりつつあるが、いい感じに原作をまとめているなといった印象。最初、1時間すぎてもあまり面白くないなーと思っていたが夢オチでは済まされなかったラストで一応納得といったところ。りえは、ある夫婦をハメて保険金殺人の実行役にまで陥れる汚れ役。佐藤と不倫しあう姿見ても(偽りの関係ではあるけれども)このふたりの間柄がなんかしっくりこないというか。最初は、この役にりえはあってないんじゃないかなーと思いつつ見ていたが、ラストでりえが「そうね、誰もわかんないのよ、ホントのことなんて。だから面白いのよ」と不敵に笑みを浮かべるシーンを見て、ああ、りえでもよかったかなーと思った。でもりえ以外の女優さんで、あの女のハマり役はいたと思うんだけどね。反面、大塚寧々の演技はちょっとがっかり。あまり感情もこめずに台本のセリフを読み上げている感じ。