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<ネタバレ>■スタローン全盛の80年代半ばに映画を見始めたせいか、シルベスター・スタローンという男が大好きである。やや長すぎた感のある低迷期を『ロッキー・ザ・ファイナル』で見事に脱し、第二の黄金期が始まろうとしている、と言えば言い過ぎかもしれないが、そんなスタローンに大いに注目していきたい。とはいうものの、自分はロッキー・シリーズのファンであって、恥ずかしながらランボー・シリーズには縁薄く、今作の制作がアナウンスされるに至って、やっと一作目をチェック仕出す始末である。だから、ランボー・ファンの方々に比べて感慨は浅いだろうが、いやいや、気合の入ったスタローンが見れて、自分なりに大満足なのである。■予告編やポスターなどから予想はしていたが、やっぱり上半身は脱いでくれなかった。ランボーといえばバンダナと裸体だと勝手に思っていただけに、少々残念である。単純に60歳の肉体をさらすことに抵抗があったからなのかもしれないけど、『ロッキー・ザ・ファイナル』では見事にビルドアップされた筋肉を披露してくれたじゃないか(計量の際にローブを脱ぐシーンでは、思わず「お~っ」と唸ってしまった)。こう言っては失礼ではあるが、筋肉俳優としての務めを果たして欲しかったのである。■クライマックスでは、ランボーは機関銃を乱射しているだけだった。戦闘シーン自体は非常にリアルで迫力に満ちていただけに、ランボーその人のアクションをもっと観たかった。裸体の件と同様、この歳でこれ以上のアクションは、さすがのスタローンでもキツかったのだろうし、無茶するだけが脳じゃないんだろうけど、逆に、そんな無茶な感じがかつてのスタローン作品の魅力の一つだったはずである。■それこそ無茶な要望であることは、重々承知である。■それもあってか、もう一つ戦闘シーンが欲しかった。いざ観終わってみると、あっという間な感じがする。ま、それだけ無駄なシーンが無いということでもあると思うが。■と、いろいろ偉そうなことを書いてしまったが、それもスタローンへの愛ゆえのことと、ご容赦願いたい。繰り返すが、「スタローンが観れて大満足」であることには変わりないのである。