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<ネタバレ> ゲストヒロインが敵側のラスボスと言う珍しい設定、しかも結構魅力的。
極悪冷血かつ優秀な守銭奴、そんな孤高の彼女の前に現れた初めて『対等』の存在になりうる可能性を秘めたルパンはさぞかし魅力的だったのでしょう。そう言う意味では後半の軽率な行動も、正に『悪い男に騙された』典型ながら納得できるしそのギャップがまた可愛い。
彼女以外に敵側に『小物』しか配置しなかったのも、彼女がいかに孤独な存在であるかを引き立たせる効果になっているので結果オーライ。
そして同時に、ここまで女性に対して無慈悲に徹底的に突き落とす(まぁ戦争で儲けようとしてる女ですから自業自得)ルパンもハードボイルド全開で非常に格好良し(シリーズの前か後で女性を殺してしまう回もあったが、ルパンの心情(アニメ設定ですが)である『女性不殺』を理解してない馬鹿作品なので無効)。ラストの、無一文になった彼女に最後のチャンスを与えながら容赦無く負かすあたりまたシビれる。
ちょっとだけ出るゲストヒロイン2の存在も、『あの女もこうだったらルパンに惚れてもらえたのに』的な比較対象として十分役割は果たしてると思います。
あとキャラデザ(目の描き方)も気に入りました。電話で必死に抗議するとっつぁん可愛い。