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<ネタバレ>FBI捜査官がサウジに降り立った瞬間から、僕は緊張の連続だった。まさに、服の下に爆弾を巻き付け、起爆装置は赤の他人が握っているかのような緊張感。街を歩くソーブを着た男達や少年、軍人、一緒に捜査を続ける大佐でさえ、全てが怪しく映る。捜査官を遠くから捉えた映像には、「これはスナイパーの視点か?」という疑心暗鬼。そんな状況を見事に作り出し、舞台をサウジにした脚本、演出、カメラワークに素直に拍手を送りたい。そして終盤の戦闘シーン。これはもう目が画面に釘付け。”ド迫力”とはこのこと。偽物のはずの銃声に恐怖すら覚えた。ただ、これだけでは佳作止まりの映画を、何が高評価へと引き上げるのか?要因として、「テロ」「宗教」「子供の兵士」「復讐」について考えさせられ、胸に残るやるせない余韻からだと気付く。歪曲された極端な信仰ってのは、時に悲劇だよなと・・・[良:1票]