<ネタバレ>ひとつ、対比の構造を確認してみましょうか。現実と夢(うまく繋 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>ひとつ、対比の構造を確認してみましょうか。現実と夢(うまく繋がっています)、老と若(明るい若者と苦渋に満ちた老人)、自己評価と世間の評価(自分に対する評価は夢を通して表現されているけど、自分は駄目だと思っている模様)、自分と母親の関係と自分と息子の関係(同じような冷たい関係がなんとも遺伝だなぁと思う)、禁欲と放蕩(映画を見るとだんだん「いい人」すぎるんだ!と分かってきます)自分と妻の関係と息子とその嫁の関係(これまた、同じ)、宗教と無神論(どっちに傾きすぎてもいけないのでしょうか、笑いを取るシーンに使われているから)、そして、生と死(全編に死のイメージを貼り付けて、生の意味を提出してます)等…… 言葉で書くと「生きる意味」なんて、ちょっと薄っぺらになりそうなんですが、それを映像だけで示してくれています。そこに、この映画の良さがあると感じました。凄い映画です。