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<ネタバレ>あっという間の90分でした。もっともっと観ていたかったというのが、正直な感想です。作風は、第一作目に近いという印象でした。
性格も、頑是無い捻くれ者だった1作目の頃のランボーに戻ったように見えるシーンが、幾つかありました。
非暴力主義の「NGO一行」を、ありがちな「世間知らずの理想家・偽善者」として描いていなかったことが、本当に良かったと思います。
(海賊に襲われ)命に関わる危機に瀕して、引き返すという選択(迷い)もあったが、サラたちは決意を曲げなかった。
つまり、死ぬ覚悟があるということです。
軍事政権の人権弾圧を、NGO団体が軍に捕らえられたことを、知った……知ってしまった。
知ってしまったからには命を賭して援助、救援に向かう!
ランボーとNGO団体は、考え方がまるで対極である様に見えて、実は行動原理は一緒だったのです。
見て見にふりはできない。とてもシンプルですが「高潔」です。その「高潔」は最後まで失われることはなかった。
何が正義で何が悪かは、所詮は個人の価値観でしかないのですが、ただ劇中の「カレン族虐殺」は誇張では決してない。
ラストバトルで敵兵を殴り殺した、(非暴力主義だった)マイケルがランボーへ手を振るシーン、それに答えずただ哀しく見つめるだけのランボーがすごく印象的でした。
最後に。ランボーの父親が健在だったとは……。
シリーズでは、トラウトマン大佐や軍人仲間をかなり拠り所にしていたように感じたので、てっきり家族はいないと思っていた(笑)。[良:1票]