<ネタバレ>久しぶりに良い映画を見た。
上質のブランデーのごとく、心地 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>久しぶりに良い映画を見た。
上質のブランデーのごとく、心地よい余韻があった。
そして、一度見ただけでは拾えなかった細かい個所をもう一度見ながら
詳さに検証した。
私にとって良い映画というのは、そういう映画であり
終わってすぐでも、続けて観賞に耐えられる映画なのだ。
ドライマンの部屋を覆うにぎやかさがあっても、全体を漂う静謐さ。
その静かさを補ってやまない、ヴィースラー大尉の瞳の雄弁さ。
澄み切った瞳を持つ大尉とは対照的な俗物たち。
主役だっただけではなく、ウルリッヒ・ミューエの存在がこの映画の肝だった。
最後のせりふと大尉の表情を私は一生忘れないだろう。