日本のアニメ【マッハGoGoGo】の実写作品で、監督はウォシ .. >(続きを読む)
日本のアニメ【マッハGoGoGo】の実写作品で、監督はウォシャウスキー兄弟。
予告を観ればわかるが、大部分の人が敬遠するような作品。
だが、予告を観て観たいと思った自分は特殊なのかもしれない。
それはさておき、何故かタイミングを逃し劇場での鑑賞を見送ったこの作品を去年の暮れにDVDで鑑賞。
鑑賞後、何故劇場で観なかったのか後悔した。
まず最初に言いたい。
世界観(映像)が凄いと。
人以外の殆どがCGで作り上げられ写実的でない映像。
その映像であそこまでの世界観を産み出せたのは、正直凄いの一言に尽きる。
CGと言えば「実際に表現できない物をリアルに表現する技術」という考えが一般的な考えであるが、それを見事逆手にとって、CGじゃないように見せるCGじゃなくて、CGを全面的に使用する事によって今までに無い新しい世界観を産み出している。
世界観を表現するのに多くのCGを使った作品は他にもあるが(スパイ・キッズ等)、この作品は他の作品の一つも二つも上を行く完成度。
では、どこが他の作品と違うのか?
それはぶっとぶくらいに鮮やかな色彩にある。
ドギツイ色はお互いに喧嘩しあうイメージがあるが、この作品では極めて自然に色と色が共演をしている。
これぞまさしく21世紀の"映像美"であると言える。
また、ストーリーも非常にわかりやすく
誰でも共感ができる、ヒーローと悪の対峙や家族愛も各キャラにそったストーリーとあわせ丁寧に作りこまれているのも魅力的だ。
それを演じるのが、悪く言えば"パッとしない役者"達である(特徴的なのはヒロインのみ)点が好感が持てる。
これがもし、誰でも知っているような有名な俳優を起用していたのならば、ここまでの好感や共感ができなかったと言える。
ウォシャウスキー兄弟の強みでもある"的確なキャスティング"がまさに活かされた作品だろう。
そしてこの興行収入的に失敗したこの作品。
出来とは裏腹に、ビジュアルのみにとらわれがちな日本人の特徴が浮き彫りになったとも言える、悲しい出来事になってしまったのが大変残念でもある。