<ネタバレ>オープニングから惹き付けられ最後まで一気に駆け抜けて行くよう .. >(続きを読む)
<ネタバレ>オープニングから惹き付けられ最後まで一気に駆け抜けて行くような映画で、ミュージカルシーンは楽曲を含めどれも素晴らしかった。
ただ、苦悩や葛藤、周囲からの嫌悪や失望などの人間ドラマは深彫りせず、むしろばっさりいっており、人生山あり谷ありと言うが、山のみを編集してくっつけ、コンパクトに100分程度でまとめましたという感じ。観たあとそんなに心に残らないのが残念。
あと20分程度長くして、人間ドラマを厚く描けば名作になり得たのでは、と思うが、最後の「最も崇高な芸術とは人を幸せにすることだ」というメッセージがこの映画自体を肯定しようとしているようであり、最近ネットでもよく見られる「私生活でしんどい思いをしているのに映画やドラマや漫画でもしんどい思いをしたくない」という現代的な流行りの風潮(努力も苦悩も挫折もないストーリー)にはまっており、時代に合わせた映画なのかなと思った。