予告編で見た広末涼子の奥さん振りが余りにステレオタイプ的(特 .. >(続きを読む)[良:1票]
予告編で見た広末涼子の奥さん振りが余りにステレオタイプ的(特に夫の新しい職業を知ったときの「汚らわしい!」の台詞)だったので、思い切り酷評してやろうと思って見ていたが、いい意味で裏をかかれた。
広末の役柄もステレオタイプ的であるが故に、ラスト近くの台詞「夫の仕事は、納棺師なんです」も生きてくる(少々単純な構図ではあるけれども)。
諸外国に比べて宗教色の比較的薄い日本人だからこそ作れた映画ではないだろうか。
その意味で、日本人は他の外国人に比べ、人の「死」を宗教というオブラートに包まずに、より深く受け止めているのではないかと認識を新たにした。
人間の死という事態に際して、変に精神的なシェルターに逃げ込まず、故人にまつわる自分の様々な思いをダイレクトに、愚直とも言える態度で全身で感じ取れるのが日本人ではないか。
日本人の良さを再発見した気分だ。
それとともに改めて感じたことがある。
人生において幸せをもたらしてくれるのは「友人」や「恋人」、「配偶者」や「子供」ではない。
他ならぬ「理解者」の存在こそが重要なのだ。
そして前述した人たちがすなわち自分の理解者となるとき、大きな「幸せ」を感じられるのではないだろうか。[良:1票]