とっても緊張感をもってみれる作品。密室に置き去られた人たちの .. >(続きを読む)
とっても緊張感をもってみれる作品。密室に置き去られた人たちの精神の描き方とか巧い。細かい背景とかは客に丸投げしてそっちで推理解釈と言うのは製作者の意図か。テーマ性やアイデアは素晴しいと思います。 ワースがこんな意味のない殺人建築に自らの意図もなく参加しそれが勝手に動き出しているとこなんか現代社会を比喩そのものだし、われわれ自身だって今ももしかしたら現代社会というCUBEの中でもがいているのかも。中にはトラップにかかる人も。1つしかない出口探してさまよい、その出口の先さえ答えがあるのか。自分は現代のCUBEの中で人間性を保ち続けているのだろうか。カザンに対して思いやりを与えることができるのか。とっても感じさせられました。作者は天才だな。 (2010/2/2再見)緊張感は変わらずだけど、初見に比べると深みが感じられなかったのも事実。アイデアだけが突出して優秀だったのもあるかな。一度味わってしまうと慣れちゃったのかも。点数はやはり8点。