人生を描くイーストウッドと、道をあゆむアル・パチーノ
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人生を描くイーストウッドと、道をあゆむアル・パチーノ
アル・パチーノの主演でなければ平凡な展開だったかもしれない。
若き頃のワルさは映像では描かれていないが
今時分のワルさは描かれている。
それは自分に嘘をついて愛する人に本当の自分で嘘をつくことだ。
常に「人(友人、子どもの母になる人、昔の付き合い人)」 が起点となっている。
それは普通の描き方なら「巻き込まれている」 形になるが、
アル・パチーノが描くと、全てを包み込んで受け入れているようにみえる。
だから、正真正銘の悪いやつではなく
ワルという片仮名で表記したくなる、格好いい男なのである。
真っ当ではない、しかし他者を裏切れない男という自分を貫く、
そんな魅力が描かれた映画。