ビコの死が、あまりにもさりげなく流れていく。
それが時 .. >(続きを読む)
ビコの死が、あまりにもさりげなく流れていく。
それが時間の流れ、戦おうとするに思う気持ちを
ぐらぐらと揺らつかせる。
正直いって、マスコミの男は出来すぎた男である。
出来すぎているがゆえに、
映画としては国内脱出に至るまで、緊張感が損なわれる。
とはいえ、真摯なスピーチを繰り広げたビコの姿。
ただただ、その姿を認めたマスコミという描写は
当時(はたまた今も)情勢を考えると異様なのだろう。
この映画のサビ/ピーク というものはわかりづらかったが、
人権の獲得に至る過程、その描き方としては
これくらい分かりづらい経過が良いのかもしれない。