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<ネタバレ>いつから自分はこんなに涙腺が緩くなったのか。おそらくこの映画は、視聴中に最も長く泣いていた映画ベスト1になった。漫画的なまでにベタな展開と精神論調が、とても美しく映る。強く願えば叶うという一見古臭い日本人的な精神論は、やはり日本人の心に響く。勝利を主観のみで終わらせず、両校称え合った姿勢は素晴らしい。エールの交換は応援団という題材ならではの名シーンだった。主人公を女性にしたのは、当初は絵的に華を持たせるためだと思っていたが、性別不問の精神を描けたという意味では大きい。いや、女性があそこまで頑張れたという所に一層の感動を覚えたのだろうか。何より若い役者さん達の努力が垣間見えて関心しきりだった。生半可な練習ではあの動きは無理。制作費はおそらく大した額ではないのだろうが、何百億かけてもやはり映画はシナリオ、演出、作り手の情熱をいかに伝えるかが重要だと思う。邦画らしい、邦画ならではの秀作。[良:2票]