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<ネタバレ>原作も映画1も見ていない。でもノートに名前を書いただけで人間を殺せるというとんでもない力をもったモンスターに立ち向かうリスクとスリルは、『バトル・ロワイアル』と同じくらい悲惨で、『シティー・オブ・ゴッド』と同じように絶望的だ。法律を守るとは何か、人間の命を尊重するとは何か。それらが全て空虚に思える状況。追う方も追われる方も通りすがりの人間から自分の命まで粗末に扱いながら、それによってやっと達成できる信念。死神は別に怖いとも感じなかったが、ラスト東京タワーの周辺を舞っているシーンだけは怖かった。そう、そのノートを明日僕が拾うかもしれない、そしてその死神は僕にとりつくかも知れない死神だからだ。そして、もしかしたら、お父さんが妻子にいった「息子はキラに殺された」というのは、嘘ではなく、彼にとっては本当なのかもしれない。