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<ネタバレ>妻投稿■■旦那は服装や髪形、要は他人にどう思われるかという点において興味がないため、1000円の散髪屋に行っても「サラリーマン風」としか言ったことがないらしく、吉野刈りだろうと吉野ヶ里だろうと、それで自由だの人権だのにアプローチする原理が理解出来ないようで(よって「バーバー」という単語も理解できず、「ババア吉野」と間違ってました)。■■でも「てめーみたいな奴に●●する権利はない」という言葉は旦那(および他の自閉症者)は散々言われ続けてきた言葉なんですよね。「お前は幸せになる権利はない」とか「お前は俺の暴力を拒否する権利はない」とか・・・。でも彼は私と結婚してルームシェアまで作ってとりあえず普通とは違うけど他人(行政含む)のすねをかじらない生活を手に入れました。これは「誰から許されて」やったわけではなく「やっちゃった」事なんです。■■この映画が風刺していることは、自分の行動が「共同体に許されている」という事を求める日本人の特性ではないでしょうか。【sayzin】さんもおっしゃっていますが、日本は決して服装は自由な国ではないです。そうした中で、もたいまさこと子どもと街の人がほぼ平等に滑稽に思えるのは、「自分の権利や主張が通る」事ではなく「相手に許して認めてもらう」事を実はお互い求めている(そしてそれが上手くいっていない)からなんだと思います。自分の権利や主張が通るという事はそれで少なからず相手が困ること。憎みあい軽蔑されあうのは当たり前。いいじゃんそれで。今の社会はそうした一面を見ようとしないからね。